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zoom RSS 「舟を編む」を読んで

<<   作成日時 : 2012/05/28 15:38   >>

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昨年10月に初版を読み終わり、家族や何人かの友人に勧めた本がある。
それが2012年本屋大賞 大賞受賞した三浦しをん著「舟を編む」である。
今、書店に行けば派手なポップとともに平積みとなっている。
本書に巻かれていた帯は下に示したとおりである。

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ライトノベルのようなイラストが添えられ、「電車の友」にはもってこいかな・・・という気持ちで購入した。
読後は清々しく、爽やかな気分となった。
主人公の編集者の名が馬締(まじめ=真面目)など、軽薄な感も否めないが、どうしてなかなかに辞書づくりに情熱を傾けた人々の人間ドラマが生き生きと綴られている。

辞書づくりということでいえば、大佛次郎賞を受賞した高田宏著「言葉の海」が思い出される。
本邦初の近代国語辞書といわれる「言海」を17年の歳月をかけ、一人で取り組んだ大槻文彦の伝記文学である。
これが、ネクタイをきちっと締めたスーツ姿の書籍だとすると、「舟を編む」はジーパン、Tシャツ姿の書籍だといえる。

だが、語られる内容は深く、真実をついている。
海外では自国語の辞書を国家が関与して編纂することが多い。
日本ではそのような辞書はなく、「言海」は大槻が私費を投じて作成したし、現在も各出版社がそれぞれ編纂にあたっていることを指摘した上で、辞書づくりの中心的な役割を果たした老学者・松本先生に次のように語らせる。
「言葉は、言葉を生み出す心は、権威や権力とはまったく無縁な、自由なものなのです。また、そうであらねばならない。自由な航海をするすべての人のために編まれた舟『大渡海』がそういう辞書になるよう、ひき続き気を引き締めてやっていきましょう」。

朝日新聞も本書を取り上げ、興味をそそる記事を掲載していた。
是非クリックをして、一読されることをお薦めします。
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三浦しをんの辞書(づくり)に対する熱く、優しい眼差しが素敵な一冊をつくりあげたといえるだろう。


舟を編む
光文社
三浦 しをん

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