「天声人語」書き写しノート
大きな本屋や東急ハ○ズ、LO○Tなどに行くと、朝日新聞のコラム『天声人語』を書き写すための専用ノートが売られている。
作文や小論文の練習になり、就活や入試において身につけた「文章力」が役にたつとのふれこみである。
確かに、学生時代に『天声人語』や『春秋』(日経)、『編集手帳』(読売)、『余録』(毎日)、『筆洗』(東京)、『産経抄』(産経)など、どのコラムでもよいので、毎日書き写すことを心がけなさいと言われた記憶がある。
それを忠実に実行していれば、もう少しマシなブログとなっていたことだろうと悔やまれる。
しかし、知らないことばや修辞のテクニックを習得することはできるかもしれないが、「ものの見方や考え方」までも学ぶことにはならないだろう。
そんなことを天声人語(12月28日)を読んで思った。
一見気の利いた文章のように思えるが、論理的に破綻をきたしているように思える。
川柳欄に載った<宝くじたの字が消える大晦日>がいたくお気に召したようだが、全文を読むと我が身を安全地帯に置いた上から目線の物言いにきこえる。
大晦日の抽選後は、「たからくじ」のたの字が消えて「からくじ」となる。
天声人語子は「運なき多数が支える現実には目をつむり、もう何日か夢を温めたい」と述べる。
運なき多数、いわゆる「負け組」がごく少数の「勝ち組」を支えている現実、13年連続で3万人を超す自殺者を出すこの国にあって、<宝くじ買える程度の暮らしぶり>。まじめに生きていればいつかは報われる、幸運に巡り会う。そう思ってもらうのも、政治の役割である。「有馬記念」ではずし、ジャンボに一発逆転を託す向きもあろう。「たの字」が消えてなお、笑える世でありたい。とギャンブルを例に出しながらノー天気に語るその姿が醜く映る。
民主党政権の一連の「ばらまき政策」を一貫して批判しておきながら、(あぶく銭が入って)皆が財布の紐を緩めれば、経済は回り始め、皆が少し幸せになる。古今東西の道理であると述べる神経がわからない。
「買わなければ当たらない」とはいうものの、「買っても当たらない」と心得るのが「常識」だと思う。
「夢を買う」などという幻想は捨てて、堅実なるお金の使い方を考えるべきだろう。
宝くじの収益は復興支援に使われるといっても、「いくらがどのように」使われているのかはほとんど知らされていない。
胴元である国や銀行のやりたい放題といっては言いすぎなのだろうか。
『世間のうそ』にもあるように、「宝くじに当たる」よりも、帰り道で「交通事故に遭う」確率の方がはるかに高いことを知っておくべきだと思う。
寒風吹きすさぶ中、行列を作って買い求める人々の姿は、心貧しい日本人の哀れな葬列にも思える。
「しまった、買い損なった!」などと言う娘や妻を罵倒する(後で何倍にもなって返ってくるが)へそ曲がりがいてもいいだろう。
「天声人語」を書き写すのは「文章力養成」よりも、「つっこみ力養成」や「思考実験の演習」に役立つといえるのかもしれない。
作文や小論文の練習になり、就活や入試において身につけた「文章力」が役にたつとのふれこみである。
確かに、学生時代に『天声人語』や『春秋』(日経)、『編集手帳』(読売)、『余録』(毎日)、『筆洗』(東京)、『産経抄』(産経)など、どのコラムでもよいので、毎日書き写すことを心がけなさいと言われた記憶がある。
それを忠実に実行していれば、もう少しマシなブログとなっていたことだろうと悔やまれる。
しかし、知らないことばや修辞のテクニックを習得することはできるかもしれないが、「ものの見方や考え方」までも学ぶことにはならないだろう。
そんなことを天声人語(12月28日)を読んで思った。
一見気の利いた文章のように思えるが、論理的に破綻をきたしているように思える。
川柳欄に載った<宝くじたの字が消える大晦日>がいたくお気に召したようだが、全文を読むと我が身を安全地帯に置いた上から目線の物言いにきこえる。
大晦日の抽選後は、「たからくじ」のたの字が消えて「からくじ」となる。
天声人語子は「運なき多数が支える現実には目をつむり、もう何日か夢を温めたい」と述べる。
運なき多数、いわゆる「負け組」がごく少数の「勝ち組」を支えている現実、13年連続で3万人を超す自殺者を出すこの国にあって、<宝くじ買える程度の暮らしぶり>。まじめに生きていればいつかは報われる、幸運に巡り会う。そう思ってもらうのも、政治の役割である。「有馬記念」ではずし、ジャンボに一発逆転を託す向きもあろう。「たの字」が消えてなお、笑える世でありたい。とギャンブルを例に出しながらノー天気に語るその姿が醜く映る。
民主党政権の一連の「ばらまき政策」を一貫して批判しておきながら、(あぶく銭が入って)皆が財布の紐を緩めれば、経済は回り始め、皆が少し幸せになる。古今東西の道理であると述べる神経がわからない。
「買わなければ当たらない」とはいうものの、「買っても当たらない」と心得るのが「常識」だと思う。
「夢を買う」などという幻想は捨てて、堅実なるお金の使い方を考えるべきだろう。
宝くじの収益は復興支援に使われるといっても、「いくらがどのように」使われているのかはほとんど知らされていない。
胴元である国や銀行のやりたい放題といっては言いすぎなのだろうか。
『世間のうそ』にもあるように、「宝くじに当たる」よりも、帰り道で「交通事故に遭う」確率の方がはるかに高いことを知っておくべきだと思う。
寒風吹きすさぶ中、行列を作って買い求める人々の姿は、心貧しい日本人の哀れな葬列にも思える。
「しまった、買い損なった!」などと言う娘や妻を罵倒する(後で何倍にもなって返ってくるが)へそ曲がりがいてもいいだろう。
「天声人語」を書き写すのは「文章力養成」よりも、「つっこみ力養成」や「思考実験の演習」に役立つといえるのかもしれない。

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