民主主義という人工物は曲がり角に立っている

ロイターが世界に向けて配信した写真が朝日や読売にも掲載されていた。
反トランプ道路占拠
ロサンゼルスで10日未明、トランプ氏の当選に抗議して、道路を占拠したデモ隊
というキャプションとともに紙面に取り上げられていた。
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道路標識を見て、思わず懐かしさがこみあげてきた。
110(ワン・テン)と呼ばれる主要なフリーウエイであり、San Pedro や Pasadena という地名は、赴任当時毎日のように目にしていたものである。
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日本のように料金所があるわけでもなく、一般道からの出入りは自由である。
片側5車線、6車線が続く道路である。それでも朝・夕の渋滞は覚悟しなければならない。
そこが写真のように人で埋め尽くされてしまったのだ。

トランプは「私たちの大統領ではない」などと訴える人々が集まった。
確かに「まさか」という結果であり、無念さや鬱憤が溜っているのは理解できる。
しかも得票数ではヒラリーがトランプを上回っていたのだから・・・。
しかし1票でも多く獲得した者が、人口比で割り当てられたその州の選挙人を総取りするというルールのもと、行われた選挙結果である。
コラムニストの勝谷氏は次のようにメールマガジンに記している。
アメリカは民主主義という「宗教」の家元でしょう。そこで「公正な選挙」によって選ばれた人物をデモでひっくり返そうというのは、おかしいではないか。
これが独裁政権のもとで、不正な選挙がおこなわれたあとならわかる。
フィリピンをはじめ、そういう国を私はたくさん歩いてきた。「投票箱を強奪して燃やす」など日常茶飯事であって、そういうところでは人々は街頭に出てしかるべきだろう。
だけど、アメリカでなぜ?投票結果を受けてこういうことをするのは、ただのワガママだろう。
「恥を知れ」と書くのが「民主主義の護衛者」を常日頃標榜する、朝日新聞やNHKの立場ではないのか。


グローバリズムとポピュリズムのひずみがますます加速されていくのを感じざるを得ない。

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