食品製造現場の事実を知ろう

かれこれ30年程前、農学部生であった私は農薬や食品添加物についてゼミの教授・先輩・同級生などを相手に熱い議論を交わしたものでした。
学科はいろいろであっても、『食』というものに関心をもつ者たちの共通認識は、農薬や食品添加物ぬきに食の供給は不可能だということでした。
いかに安全な農薬や食品添加物を開発するかという課題を共有していたように思います。
「身土不二」や「地産地消」というコンセプトは素晴らしいものですが、東京など大都市の消費者に一定の品質のものを安定供給するためには、どうしても農薬や食品添加物は必要なものといえます。
そうした意味において、無農薬・有機栽培=善であり、そうでないものは悪であるかのような論調には不快な想いを持ったものです。

ところで、私はVideonews.comという有料ニュースサイトの契約をしています。
クロスオーナーシップや記者クラブ体制などの腐敗した日本のメディアに一陣の風を送るべく立ち上げられた日本初のインターネット放送局です。スポンサーの制約などを受けることなく、様々な問題について、「時の人」をゲストに招いて鋭い討論が展開されます。

4月7日収録の第262回は「それでもあなたは食べますか」というタイトルで添加物アドバイザー安部司氏を招いてのものでした。
パート1,2あわせて104分の、それは見ごたえのある内容でした。
一般の人々よりは多少なりとも知識があったとはいえ、氏が語り、実演する添加物による食品・飲料の『製造』は驚きのものでした。
http://www.videonews.com/marugeki/marugekirecent1.html
にアクセスすれば、会員以外の方も視聴することができます。

その記憶も新たな時、4月17日(月)TBSのNEWS23ではシリーズ食が危ない(1)・食品添加物の実態は? という内容をON AIRしていました。
その時のゲストも上記の安部司氏でした。

同氏が執筆した『食品の裏側』という本が昨年11月10日に初版本として発売されていることを知り(不覚にも知らなかった)、早速購入。(なんと4月17日 第12刷発行というものでした)
2時間で読み終えました。

食品添加物の光と影。
単に、添加物追放!と叫ぶだけの告発では何の解決にもならない。
添加物の光(メリット)についても正しい認識をもつ必要がある。
食品製造の現場についての情報開示の必要性。
早く、手軽に(安価に)、美味しいものを求める消費者の行動。
複合・連続摂取がもたらす健康被害の可能性。
・・・、示唆に富んだ内容でした。

食の乱れは食卓の乱れ。食卓の乱れは家庭の乱れ。家庭の乱れは社会の乱れ。そして社会の乱れは国の乱れー私はそう思っています。
と記す、安部氏のスタンス・座標軸には大いに共感できた。

安全や危険を各個人がどういった覚悟で引き受けるか、便利さと豊かさ・・・など私たちの生き方そのものが問われるテーマでもある。
スローフードだとかLOHASな生き方などということばも聞かれるが、単なるファッションではなく、自らのライフスタイルをどのように選択し行動していくかについて考えさせられる問題だといえるでしょう。

是非、視聴↑のうえ、ご一読あれ。
食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

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