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禅 ZENを観た。 封切り2日目の第一回目の上映開始30分前に到着。 チケット売り場はすでに長蛇の列。 全席指定・入れ替え制をとるこの映画館の席は162。 窓口にたどり着いたときには残席20となっていた。 「スクリーンに近い席でやや見にくいですがよろしいですか」と聞かれたため、2回目の上映で見やすい席を確保した。 足を運んだ当人が言うのも可笑しいが、こんなに人気があるものとは思わなかった。 2時間余、同じ空間を共有した人たちの(平均)年齢はざっと62、3歳といったところだろうか。 宗教だ、座禅だということになれば、やはり想定される観客層はこうなるのだろうか。 多少なりとも禅や道元についての予備知識がないと、わかりにくい映画かもしれない。 今世紀は「心の時代」ともいわれている。 物質的な豊かさとは裏腹に<心の貧しさ>や<心の荒廃>、そして<社会の荒廃>は進んでいるようにも感じる。 その原因を考え、どのように対処していくべきなのか・・・。 そんなことに対するヒントを得ようとして、集まったのか。 死んだ後、お浄土に行って平安が得られたとしても意味はない。 現世において、幸せを享受しなければ・・・、という思いは強い。 そのために何をすべきか、どう考えるべきなのか。 マグダラのマリアともいえる内田有紀演じる おりん という人物を登場させることにより、道元(中村勘太郎)の思想、教えといったものがわかりやすく描かれていたと感じた。 しかし扱うテーマの問題ゆえのことだろうか、一度観ただけで理解し思索を巡らすことはなかなか難しいと思う。 二度、三度と観ることにより内容吟味、咀嚼ができるように思う。 あるがまま、自然の流れに身を任せ、ただ座るのみ・・・<只管打座>の精神を貫き、実行することは並大抵のことではない。 春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり 日本の風土の中で、この歌を本当に理解することができるよう、心静かに今年一年を過ごしてみたいと感じた。 映像美あふれる作品ではあるが、ところどころに用いられたCGは興ざめであった。 新興宗教のPRビデオ(実際には見たことはないが・・・)のようなシーンは却って薄っぺらな印象を与えてしまったのではないだろうか。 個人的には★4つというところだろうか。 |
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